明日は友人のこどもの鼠径ヘルニアの手術をすることになりました。いわゆる”ダッチョ(ウ)"です。

そこでこどもの鼠径ヘルニアについて今日は書きます。
小児外科の手術では最も多いのがこの手の手術です。20人に一人、50人に一人とも言われています。小児外科でメジャーと言われている食道閉鎖症や胆道閉鎖症などが5000〜10000人に一人ですからメチャクチャ多い疾患です。1年間に凄い数を(といっても出生数に影響されますが)することになります。もういなくなっただろうと思っても毎年同じくらいの数を手術します。たまになんで手術しなくちゃいけないんだろうとも思いますが、嵌頓(腸が脱出したまま戻らないで壊死してしまう状態)の手術の大変さ、術後の患児の具合の悪さを思い出すと早くやらなくちゃと思います。数がメチャクチャ多い疾患ですから小児外科医はヘルニアの手術はメチャクチャ上手です。ヘルニアと診断されたら早いうちに小児外科医に手術してもらいましょう。