経鼻内視鏡がやってきた

いよいよ経鼻内視鏡がきました。想像通り”細い”、”柔らかい(こしがない)”。これなら経鼻にこだわらずとも経口でも負担がないかもしれない。
協力的なナース(経口は嘔吐反射が強くて絶対いやだという人)が早速被験者になってくれました。
昨日の麻酔方法を忠実に再現。最初抵抗感はあるものの意外にすんなりとOK。気持ちの問題だけで実際は凄く楽とのこと。・・自分も体験済みで同意。

それでは・・

いざスコープを挿入。(以下ずっと話しながらやってます。)

鼻腔・・下鼻甲介ってきれい。あれ?変な抵抗が。ごめんなさい。<いいよ。いいよ。>いったん戻ってもう一度。さっきのところ赤くなってる。鼻血がでたらごめんなさい。<大丈夫。大丈夫。お!今度は、通る。<全然苦しくないよ>
咽頭・・アデノイドってこんな風に見えるんだ。<喉のところにきてるよ>
喉頭・・声門がぱかぱかしてるよ。<喉が痛いからよく診てね>はい、はい。赤く腫れてるね。検査の後痛くなったらごめんね。<OK。OK>
食道・・じゃ、食道にはいるからゴックンしてみて。<ゴックン>抵抗ないね。ゲッともしないね。<すっごい楽>胃食道接合部ちょっと赤いね。ゲッとするかも?<全然平気>
胃・・お腹に空気が入るからゲップはちょっと我慢して<ハイハイ>幽門輪もスコープが細いから簡単に通過。
十二指腸・・スコープを捻るから鼻が痛かったら言って<OK。全然平気>楽勝で下行脚へ挿入。画質もグッド。
引き抜いて胃液と唾液を吸引。意外に良好。水切れもまぁまぁ許せる。反転時の光量は多少不足気味かな。それでも胃内はくまなく観察可能。じゃぁ終わります。<全然平気だよ>

まとめ
経鼻挿入。非常にグッドです。これまで5mmのスコープは小児で使用してきましたが、光量不足、低画質、操作性不良など不満だらけでした。成人の上部消化管観察でここまで出せるとは。正直技術の進歩に脱帽です。これはいけます。